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ジャミラは、特撮テレビ番組『ウルトラマン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の怪獣。別名「棲星怪獣」。 == 『ウルトラマン』に登場するジャミラ == 『ウルトラマン』第23話「故郷は地球」に登場。 *身長:50メートル *体重:1万トン *スーツアクター:荒垣輝雄〔『キャラクター大全ウルトラマン全調査報告』(講談社、2012年、ISBN 978-4-06-218128-0)〕 元々は、宇宙開発競争の時代に某国が打ち上げた人間衛星に乗っていた宇宙飛行士「ジャミラ」〔墓碑には「A JAMILA」と彫られている。〕であり、正真正銘の地球人であった。事故によって水のない惑星に不時着し、救助を待つ間に惑星の環境に身体が適応して皮膚が粘土質に変化した結果、ずっと欲していた水を不要として生きられる怪獣と化した。母国が国際批判を恐れて事実を隠蔽し、救助を出さなかったために見捨てられたことを恨み、復讐のために修理・改造して自由に姿を消す機能を搭載した宇宙船で地球へ帰還する。要人を乗せた旅客機を宇宙船で次々と墜落させるが、科学特捜隊に宇宙船の位置を見破られて撃墜され、その姿を現す。最大の武器は、口から吐く100万度の高熱火炎。 前述の適応ゆえに火には強いが、水が最大の弱点となっている。アラン隊員を介して「ジャミラが元は人間だったという事実を公表せず、あくまでも1匹の「怪獣」として葬り去れ」というパリ本部からの命令を受けた科学特捜隊による人工降雨弾攻撃には苦しみながらも耐えるが、ウルトラマンのウルトラ水流には耐えられず、這いつくばって国際会議場の万国旗を潰し、赤ん坊の泣き声に似た断末魔の叫びを発して絶命する。 死体は科学特捜隊が埋葬して墓標を建てるが、イデ隊員はこの墓標を犠牲者(ジャミラ)に対する人間のエゴにすぎないと吐き捨てている。 * 名はアルジェリアの独立運動家ジャミラ・ブーパシャからとったもの。また、本編中でジャミラの正体を知っていた人物は科学特捜隊のパリ本部の隊員・アランで、ジャミラの墓碑銘の記載の文字はフランス語で綴られている。 * 断末魔の悲鳴は、人間の赤ん坊の泣き声を加工したもの〔。 * 番組終盤に一瞬写る墓碑銘の記載によれば、ジャミラの生没年は1960年 - 1993年(32歳か33歳)とされている。 * 当該エピソードは映画『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』に組み込まれ、映画公開されている。予告でのクレジットは「せい星怪獣 ジャミラ」。 * 特徴的な外見は、衣服の丸首の部分を頭まで被ることによって真似されることがある。 * 悲劇的なシナリオで知られる怪獣である反面、要人とは関係のない一般人もろとも旅客機を墜落させる、一般人の民家を焼き払う、国際会議場を破壊しようとするなど、かつてジャミラを見捨てた「某国」とは無関係の人々にも無差別の殺戮や破壊活動を行ったことは事実であり、その点からジャミラを一方的に被害者扱いすることには否定的な見解が語られることもある。劇中でも、ジャミラの理不尽な破壊活動に憤ったイデの叫びに、ジャミラが一瞬だけ我に返ったかのように破壊を止めて立ち止まるシーンが入っており、復讐によって被害者が加害者に転じる不条理をも描いている。 * フジ・アキコを演じた桜井浩子は、雑誌の取材に対し「私はやっぱり怪獣ではジャミラが好き。」と述べている〔「サンデー毎日」2016年4月10日増大号〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジャミラ (ウルトラ怪獣)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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